日本の医学部では学ぶ機会が少ない栄養学をアメリカ、ボストンの病院実習で学びたい!

医の中で大海を知る〜イノシルプロジェクト 第一弾〜

皆様から温かいご支援を頂き、目標金額である20万円に達することができました。心より感謝申し上げます。
実習も始まり、必死な毎日を過ごしていますが、何より応援頂いているという追い風により、さらに沢山のことを吸収して行こうという所存です。引き続きご支援いただきました分については、さらに留学が充実したものとなるよう、また、帰国後の報告会のために大切に使用させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

【リターン設定】

<お手紙>
1,000 円: 感謝のポストカード
2,000 円: 感謝のお手紙

<レポート>
3,000 円: レポート(下記より1部選択)
・病院実習報告書
・栄養学の治療の最新の知見
・アメリカで医師として働く日常
・アメリカの医学生の勉強法
5,000 円: 上記レポート4種全て
7,000 円: レポート4種とハーバード大学の文房具

<手作り>
10,000 円: 手作り作品(下記より1つ選択)
・ボストンの自作の絵
・レポート4種とボストンの綺麗な風景の写真10枚

<スカイプ・使い走り>帰国子女のため特に発音や文章作成のお手伝いをできます
30,000 円: 下記より1つ選択
・スカイプで実習報告
・英会話レッスン7回
・本や論文などの翻訳
50,000 円: 下記より1つ選択
・スカイプで実習報告
・英会話レッスン10回
・本や論文などの翻訳
・ボストンでできることを何でもやります(例: 特定の人へのインタビュー、周辺の病院や大学の視察・報告、銀行の用事の代理、ボストンの家に料理をしに行く等)

<お気持ち枠>手書きポストカードをお送りします
11,111円
33,333円
55,555円
111,111円

プロジェクト概要

はじめまして。
北海道大学医学部医学科6年の寺田悠里子と申します。
国家試験を終えて研修医として働き始めるまでの期間を利用して、2月26日~3月23日の1カ月間アメリカのボストンチルドレンズホスピタルの小児栄養部門で医学実習をします。私の大学では栄養学を学べるプログラムがなく、自分で行きたい所を探して応募したため、実習費を含めて全て自費で行くことになり、皆さんのご協力をお願いしたく、クラウドファンディングをさせていただくことに決めました。

私は小児栄養を学んで4月から医師として実践することを通して、より健康なお子さんが増えて、将来に渡っても生活習慣病にならずにすみ、長い期間大変な治療をしないでよいといった良い流れを作りたいと考えています。
お子さんが、生活習慣病が原因で亡くなるということは少ないと思いますが、子どもの頃から良い生活習慣が身に付けられれば、未然に防ぐことができます。また、特に栄養に気を付けなければいけない病気をお持ちのお子さんでしたら、なおさら小さい頃から食べ方に慣れることで負担をたくさん感じなくてすむのではないでしょうか。

<実習の機会を得た経緯>

大学5年生の冬、病院実習も終盤に差し掛かってきて、栄養学についてより深く学びたい、さらには海外ではどんな医学教育がされているかを知りたいという欲求が増してきました。私の大学では台湾やシンガポールなどの大学と協定を結んでおり、6年生の時に1カ月間海外で病院実習ができるというプログラムがありましたが、そこで見て回れる科は内科や外科などメジャーなものに限られていました。そこで、栄養学を含む公衆衛生学の教育が有名なハーバード大学で何か留学できる機会があったらよいなという希望のもと、ホームページを見ていたところ、クリニカルエクスチェンジプログラム(病院実習交換留学プログラム)というものを見つけました。
そこで、急遽応募条件に見合うためにTOEFLや医学英語も勉強をし始めました。そして6年生の秋にTOEFLの条件と電話インタビューをパスし、大学からの推薦状、成績表など種々の書類を提出して、希望の小児栄養のプログラムを第一志望にしてプログラムにマッチするように願って待ちました。プログラムへの参加が許可されたのはそれから3カ月後、日本の医師国家試験2週間前で、焦る気持ちとともに必要な書類をかき集めて行き先の病院側に提出し、無事に参加が決定しました。

<何故栄養学か>

日本では糖尿病患者さんが増えていたり、メタボリックシンドロームなどの言葉を耳にする機会が増えてきたり、子どもの食事のアレルギーが問題になったりと、日々の食事や習慣に対する認識が上がっています。日本の病気全体に占める生活習慣病の割合も、死因原因では6割、医療費では3割です。それにも関わらず、医学部では栄養や食事療法について学ぶ機会が極端に少なく、栄養や食事療法は薬物治療や手術の二の次、少しよくわからないなといった曖昧な印象を持ったまま医師になってしまっているという印象があります。

医学部の教育は1年生が教養、2、3年生が基礎医学、4年生が臨床座学、5、6年生が病院実習というプログラムになっています。臨床座学では循環器、呼吸器、消化器・・・など順々に学んでいきます。つまり、病気と治療を1対1で学ぶため、横断的な治療である栄養、食事療法は教えることも非常に難しい科目です。

私は5、6年生の病院の実習が始まった時は、どのように医師が患者さんに治療として食事改善や栄養について指導するのか学ぶ機会を楽しみにしていました。しかし、そうした機会はなかなかなく、1年半の実習期間のうち、糖尿病患者さんの食事指導とお子さんのアレルギーの治療について2、3時間しか学べませんでした。栄養士さんからお話をお伺いする機会もありましたが、やはり医師の協力がもっとあれば患者さんが食事に対して真剣に向き合い、薬物療法より断然難しいこの方法を前向きに頑張れるのではないでしょうか。

<何故食事療法が難しいか>

食事作りは往々にして味付けは人それぞれですし、食べるものも好みがあって違いがあります。それに対して適切な助言ができないと、結局長くは続かないと思います。
特に子供のアレルギーについては、ただ単に当該の食べ物を食べないということではなく、少しずつ加熱したものを、どの部位を〇〇gから食べ始めて徐々に量を増やして……などの細かな治療があり、とても丁寧な指導と親への細かな配慮が必要です。アレルギーに詳しい小児科医の先生も、このような正しい知識を有している医師が少ないと言っていました。そのため、医学生、医師として食事療法について学ぶことに意義を感じました。

<何故アメリカの病院か>

日本の食生活の欧米化に伴い、日本でも大腸がんが増えてきています(図※1)。また、小麦に含まれるグルテンのアレルギーによって下痢になってしまう病気でセリアック病というものがあります。日本では珍しい病気ですが、アメリカでは患者さんが多いです。このセリアック病を5年生の実習中にたまたま経験することがあり、日本でそういった欧米化した食事が原因の病気が増えていると実感しました。アメリカでは様々な人種の方がいるため、日本では少ないセリアック病が多かったり、特定のタンパク質を代謝できない病気を持つお子さんが多かったりと、栄養に関しての研究や治療が昔から進められてきました。さらに、アメリカではアフリカ系、アジア系、ヒスパニック系など色々な患者さんが病院を受診するのに対して、どのように食文化の違う人々に指導をしているのか大変興味を持ちました。

図 大腸がん罹患率の推移(男性)

【参考文献】
※1 年齢調整罹患率推移(昭和60年モデル人口使用):厚生労働省がん研究助成金.「地域がん登録」研究班全国推計値(1975年~1999年)より

<この機会をどのように将来に繋げるか>

医学生の立場はとても貴重で、失敗を恐れず色んなことに挑戦し、質問することができます。また、1カ月間小児栄養の部門で長く実習ができます。この経験から多くのことを学んで今年から研修医として働き始めた時に実際に日本の臨床の現場で患者さんに対して還元していきたいと思います。具体的には、同じく医師を始めたばかりの発展途上の仲間や医学生に対して、具体的に学んだことを共有して治療法の正しい知識を持ってもらうように働きかけたり、医学部での教育に取り入れてもらえるように様々な医学部の先生が集まる医療教育学会などで発表したりということを考えています。そうすることにより、専門家でなくてもより多くの医師が正しい栄養に対する知識を身につけ、長い期間苦しんでしまうお子さんを減らしていきたいです。

<食事や栄養の重要性を広げたい!>

世界保健機関の栄養部門で文書抄読とデータ入力のインターンをする機会にも恵まれ、その時に問題になっていたのが小児の肥満の増加でした。Double burden of malnutrition (栄養不良の二重負荷)という言葉は日本ではあまり知られていないかもしれませんが、栄養不良と肥満が同時に存在していることを包括して指す言葉です。例えば、低所得の層の方が低栄養のために肥満が多かったり、ダイエットをして痩せた妊婦さんから生まれたお子さんのほうが将来肥満や糖尿病になりやすくなってしまうなどです。日本でも痩せた妊婦さんが体重の少ないお子さんを生む傾向が多くなったということが話題になりました。つまり、子どものころから、はたまたお母さんのお腹の中にいるときから、すでに栄養は大事になっているということです。食事や栄養は私たちに必須な一部です。小さい頃から栄養が重要な役割を担っているということをもっと世の中に知らせたいです。

【支援依頼金額設定】

実際の渡航費総額は下記の通りとなっています。
・飛行機代13万円
・実習費用(プログラムを組んでいるハーバード大学に支払う授業料)4900ドル=約52万円
・滞在する場所の一ヶ月の家賃900ドル=約9万5千円
・滞在費(食費・生活費)10万円くらい
このうち、目標金額は実習費52万円の補助として使用させていたくだ予定です。

【追記 2018年2月24日】

アメリカ・ボストンに到着しました!いよいよ2月26日から、ボストンチルドレンズホスピタルの小児栄養部門で医学実習が開始となります!

【プロフィール】

東京都練馬区に生まれ、絵を書いたり外で走り回ったりして育ちました。小学校に入学して1学期を過ごしてから親の仕事で泣く泣くアメリカに行き、家族で3年間暮らしました。そこで私が医師を志す原点を見つけました。それは、色んな環境で育った多種多様な文化を持った友達を目の当たりにしたことと、ユニセフの親善大使として各国を回る、黒柳徹子の『トットちゃんとトットちゃんたち』という本を読んだことです。漠然と国境などに関係なく各国で困っている人達のために一番近い距離で何かできるようになりたいと思いました。大学に入ってからはとにかく想像しているだけではだめだと思い、日本でダウン症の子ども達の会でのボランティアや、カンボジアのNGOの病院の洗濯や掃除のお手伝い、世界保健機関の栄養部門で文書の抄読とデータ入力のインターンを経験しました。この経験を通して、どこでも自分のため、周りの人のため、世界中の人のために頑張っている人がいることを知り、想像していたよりも世界の保健状態は前向きであり、その場所で頑張っている人がいるならば、一歩一歩確実に進歩はされていくだろうと感じました。それでも、連日悲惨な事件の報道を見て、やはり本当に人手を求められるNGOなどで緊急援助や医療活動をしたいと決心し、体力付け、医学英語、フランス語など含めて一歩一歩特訓中です。

応援メッセージ

さいとうさん

日本では予防医学がかなり遅れていると聞いています。アムウェイのトリプルXを知ってからそのようなことを教えてもらいました。
未来の子どもたちのために、勉強頑張ってください!
わずかですが応援しています。

かさん

Good Luck

ももこさん

頑張って下さいね❗️
応援してます‼️

ゆうさん

管理栄養士としてクリニックで働いているおばさん(笑)です。
寺田さんの医学以外の栄養療法や食事に関して興味を持っていただいたこととても嬉しくなりました。
栄養指導を入れてくれない医師、食事療法は何回でも聞いておいた方がいいよとおっしゃって下さる医師、それぞれです。やはり食事療法で処方される薬が少なくなればと、そういう思いで食事指導をしています。
食事のことを少しでも気にして下さる医師が増えてくれればと思っています。
寺田さんのように栄養も勉強され将来の子供たちの為に頑張っている姿に感動しました。
是非ともたくさんのことを吸収され、日本に戻られ伝えて頂けたらと思います。(*^^*)
頑張ってください。応援しています。(^-^)

こころはれさん

私は、栄養学、食事療法を臨床の現場に普及させることに興味を持ち、昨年医学部に編入いたしました。まだ、医学の知識を勉強中で入学してから視点が変わってきていますが、私も寺田さんのように海外で勉強をしたいと思っております。わずかですが、ボストンでのご活躍、応援しております!!栄養学を医師が日本で実践するにはどうすればよいかなど、またお話し伺いたく思っております!どうかよろしくお願いします。

Yukiko Katsuragiさん

リターンは後回しで大丈夫です

きのこさん

医療関係者ではありませんが、同じく医療や人の生活を向上させることを目的として日々研究している者としてささやかながら応援させていただきました。ぜひ安全に気をつけて、充実した日々を楽しんでいただければと思います!!

あおきさん

管理栄養士です。栄養学に関心を持っていただきありがとうございます!多くのことを学んできてください!

しんさん

Good luck !!

b2さん

栄養学は日本ではあまり学んでいる人を聞いたことがありません。
私はスポーツドクターを目指しているのですが、寺田さんの挑戦を見て海外に久し振りに興味が湧きました。日本で十分だろうと思っていましたが、栄養学等日本で学べないものも多そうです。気付かせてくれて有難う御座いました。応援しています。頑張ってください。

ながのけん こもろしさん

がんばってください。応援しています。

西智弘(川崎市立井田病院)さん

知り合いからのシェアで拝見しました。
北大の後輩ということで、これも何かのご縁かと考え支援いたします。
私も事業のマネタイズ中のため、少額で申し訳ありませんが応援しております。
旅の無事をお祈り申し上げます。

まおさん

ゆりこへ。ゆりこの向上心はきっといつかゆりこがなりたい自分に近づけると思います。前を向いて自分の道を行く姿を見てとても刺激を貰いました。お互い険しい道のりだとは思うけど、焦らずくさらず諦めず、一歩一歩夢に向かって進んでいこう!全力で応援しています。また会えるのを楽しみにしています!

宮島 徹さん

熱い思いが伝わりました。文章を読み終えて、日々の日常で段々と埋もれがちな「自分の人生をこうしたい」「世の中をこうしたい」という気持ちを刺激してくれました。ありがとう。コツコツ努力し続けているゆりこを尊敬します。1ヶ月のアメリカ、お気をつけて!応援してます。

玉城義仁さん

応援しています。

のぶさん

夢に向かって実際に行動に移すことは本当にかっこいいことだと思います。
微力ながら応援をさせてください!

むらにーさん

頑張ってきて!!!

かほさん

たくさん学んできて、今度知識わけて〜。応援してるよ^^

ゆりえさん

てら頑張!!!!!

ナナシの権兵衛さん

栄養学の勉強応援してます!!

日本の医学部では学ぶ機会が少ない栄養学をアメリカ、ボストンの病院実習で学びたい!