医の中で大海を知る〜イノシルプロジェクト 第四弾〜
長野 亘揮
大阪大学 医学部医学科4年
集まった支援総額:11,111円(税込)
支援期間は終了しました
集まった支援金はプロジェクト企画者に支払われます。
「支援」とは?-クラウドファンディングサイト「Fanfare」の仕組みについて-【リターン内容】
<お手紙>
1,000円: サンクスメール
3,000円: 感謝の手紙/ポストカード
<レポート>
5,000円:感謝の手紙/レポート(現地で見たこと、感じたこと、学んだことのまとめ)
<手作り>
10,000円: 下記より1つ選択
①感謝の手紙/レポート/ザンビアの特産品(コーヒー・ルイボスティー・民芸品など)
②感謝の手紙/レポート/ザンビアでの写真
30,000円:レポート/感謝の手紙/Skypeでの活動報告/その他ザンビアあるいは関西でできることであれば何でも(要相談)。
<お気持ち枠>
リターンはすべて、サンクスメール/感謝の手紙/ポストカード/写真
11,111円
33,333円
55,555円
【銀行振込での支援について】
支援金の銀行振込をご希望の際は、下記の①~⑦をご記入のうえ、Fanfare事務局宛てにメールをお送りください。
Fanfare事務局:fanfare@medica.co.jp
メール件名:「ザンビアプロジェクトを支援する」
①申込み氏名(ふりがな)、②郵便番号、③住所、④電話番号、⑤E-mailアドレス、⑥支援額(○○円)、⑦振込口座名義(申込み氏名と違う場合はご記入ください)
※銀行振込期限は、Fanfare事務局より振込銀行口座情報を返信してから10日以内となります(支援時期によっては期間が短くなる場合もございます)。
はじめまして、大阪大学医学部医学科4年の長野亘揮と申します。
私は国際保健に大変関心を抱いており、その勉強のため、今年の夏休みを利用して8/4~8/17までの2週間ザンビアへ行き、そこで活動されているNGO団体やヘルスセンターなどの見学を通して途上国での医療の現状を知るとともに、国際保健についての知見を深めたいと思い、今回クラウドファンディングをさせていただくことにしました。
ザンビアをはじめとするアフリカの国々、特にサハラ以南ではエイズや結核など感染症が蔓延しており、不十分な医療サービスなど様々な問題を抱えています。その中でもザンビアはエイズの蔓延が進んでいます。約6人に1人がHIVに感染し、2002年には平均寿命が32.7歳まで低下し、世界で最も短い国となりました。
しかし、今では国を挙げての対策が功を奏してエイズ患者は減少し、平均寿命も60歳程度にまで伸びてきています。私が渡航先としてザンビアを選んだ理由としては、こうしたエイズに関する歴史があることに加え、アフリカの中でも治安が安定しており、日本からのNGOや支援団体も多数存在していることも挙げられます。
出典 AAR Japan 活動報告 http://www.aarjapan.gr.jp/lib/act/act0505-3aids-shosai.html
私が初めてこうした世界の問題について考えるようになったきっかけは、小学生の頃にテレビで見た『世界がもし100人の村だったら』という番組です。その番組では過酷な状況で生きている世界の子どもたちの姿を取り上げ、このように述べていました。「もし、世界が100人の村だったら20人は栄養が十分ではなく、1人は死にそうなほどです。17人はきれいで安全な水を飲めません。銀行に預金があり、財布の中にお金があり、家のどこかに小銭が転がっている人はいちばん豊かな8人のうちの1人です。村人のうち1人が大学の教育を受け、2人がコンピューターをもっています。けれど14人は文字が読めません(一部抜粋)」これまで自分の生活が当たり前だと思っていた当時の私にとっては衝撃的でした。
その後、医学部に入り、国際保健に関する話を講義で聞いた際に再びこの話が思い出されました。そして、医師になってこうした子どもたちを救いたいと思いました。講義では、発展途上国での子どもの死因で最も多いのは下痢だと聞きました。確かに国内でがんや難病で苦しむ人の治療を行ったり、研究をしたりすることも大切な医者としての役割ですが世界に目を向けると、本来であれば簡単に治療できるような病気で若くして亡くなっている人が大勢います。こうした人たちを救い、医療格差、医療における不平等をなくすことも医師として果たすべき役目だと考えました。
そこで、私はまずは自分にできることから始めてみようと思い、ミャンマーやタンザニアなどでJICAの一員として働かれていた教授の研究室を訪れ、自主的に国際保健について学んでいます。具体的にはその先生の紹介でJICAの関西支部を訪れ、実際に日本に医療研修で来られたザンビアの方と会って話をしたり、大阪の西成あいりん地区を訪れ、結核やエイズの感染、治療、政策の現状について学ぶとともに、どのようにすれば感染を防ぎ、患者数を減らせるのか、患者が治療を受けに病院に来てくれるのかといったことを検討し、あいりん地区での結核、エイズ対策にアフリカの国々で用いられている政策を利用できないかなどについてディスカッションを行ったりしています。
※西成地区は路上生活者が多く暮らしており、日雇い労働者の就労場となっている地区で国内の結核罹患率が最も高く、その罹患率はアフリカのジンバブエと同じくらいといわれています。また、世界的にエイズ患者が減少しているなか、西成ではエイズ患者数が急増しています。
そういった活動をしているなかで、話を聞いたり、研究室で調べたりするだけではなく、実際に現地に向かい、その様子を肌で感じたいという思いが強くなってきました。これが今回の留学に至った経緯です。
ザンビアでは、AAR Japan(難民を助ける会)ではヘルスセンターや巡回診療に、ORMZ(ザンビアンの辺地医療を支援する会)では辺地医療に同行させていただいたり、JATA(結核予防会)で群病院や結核ボランティアによる地域啓発活動(劇やダンス、戸別訪問)を見学させていただく予定です。それに加え、ザンビア大学やその附属病院にも行かせていただきます。
こうした活動を通じ、エイズや結核の現状と問題点、さらに言えば、どのようにして平均寿命を約10年で20歳以上伸ばすことができたのか、限られた資源の中でどのように対策を行っているのかなどについて知りたいと思っています。
また、ザンビアなどの途上国では医療機器、医療従事者が乏しく、また人々の所得も少ないため、患者は積極的に検査や治療を受けたがらない傾向があります。それにもかかわらず、どのような方法で患者に治療を受けに病院まで来させるのか、どのように検査を受けさせるのかといったことを、社会的な背景や歴史的なことも含め学びたいと思います。そのなかには日本国内でも利用できること、そこから学ぶべきこともあると思います。
また、エイズや結核によって起こる重大な問題が孤児です。エイズなどで亡くなるのは20~40歳代の労働人口で、こうした人たちが病に倒れることで、国内の産業は停滞し、国全体としての発展が妨げられます。子どもたちは両親を失い、より一層の貧困に苦しめられ、十分な教育も受けられず、その日しのぎの暮らしを続けることになってしまいます。このように、エイズは医療の問題だけはなく国際開発での危機的な問題にも発展しています。この実情を知るためにも、孤児院やストリートチルドレンの支援の見学にも行く予定です。
私は将来、アフリカあるいは東南アジアなどの途上国で医師として働きながら、そこで貧困に苦しむ子どもたちの支援を行いたいと考えております。最近になってやっと国際社会において保険分野にも目が向けられるようになり、支援が積極的に行われはじめ、状況は以前と比べると少しずつ改善されつつありますが、まだまだ医療サービスが行き届いていないというのが現状です。貧しい地域であろうが、田舎であろうが、どこであっても十分医療サービスが受けられるように、そして、途上国に生まれたがために、日本など先進国であれば助かっていたような病気で多くの人が苦しめられ、死んでいってしまうという不平等な状況を変えられるよう、世界の医療格差を少しでもなくしていけるよう、努めたいと思っています。そのためにも、時間のある学生のうちに実際にザンビアを訪れ、現状をしり、今後の勉強の糧としたいと思います。
20万円
・飛行機代 約18万円
・滞在費(食費・生活費・移動費) 約10万円
目標金額は主にこれらの費用の一部として使わせていただく予定です。
りささん
私自身発展途上国の赤ちゃんを助けたいという想いで助産師になりました。
近い志にとても共感し、微力ながら応援したいと思いました‼︎
そして現地で見て体験してきたことを私も教えていただきたいです。
長野さんの行動力に刺激を受けました、ありがとうございます!
応援しています :)
ザンビアで途上国医療を学ぶ~エイズ・結核の公衆衛生について~