基礎知識とスキルを全部くっつけます-
野崎 暢仁
医療法人新生会総合病院高の原中央病院 臨床工学科技師長/西日本コメディカルカテーテルミーティング(WCCM)世話人・事務局長
集まった支援総額:16,200円(税込)
販売価格:324円(税込)
上記金額はウェブマガジン1回分の価格です。達成後、ウェブマガジン配信サイト『Medimaga』で販売開始します。定期購読時、1回分無料で購読いただけます。
プロジェクトが成立しました
下記より購入いただけます
-どんなウェブマガジン?
まず、新人さんや若い人たちに、とにかく、カテ室を好きになってもらいたいんですよね。好きになるためには勉強もして、仕事を覚えなきゃいけない。じゃ、どうやって勉強してもらうのが一番いいかなと考えたら、学んだことがすぐに役立つことかなと思うんです。
-すぐに役立てるのは難しくないですか?
そう、難しいです(笑)だから、いつも「なんで難しいのかな?」って考えてるんですけど、理由の一つは、せっかく勉強した基礎知識が、現場での仕事とつながらないことだと思うんです。みんな真面目だから、特に新人さんは一生懸命勉強するんです。入門書を読んで、マニュアルを確認して、どんどん知識を蓄えていきます。でも、決められたことを決められたようにしているだけだから、なかなか仕事が楽しくならない。マニュアルにそって仕事をしているだけだから、間違えないように必死に手順を追うだけ。それじゃ楽しくならないですよね。
-楽しくなるためにはどうしたらいい?
たとえば1つの技術を勉強したとして、それをただ「やるべきこと」として考えちゃうと、「正確にやること」だけが目的になっちゃって、「何のためにやるのか?」なんて考えなくなっちゃいます。正確な技術はもちろん大事、でも、何のためにそれをやるのか、その手技の意味や、それが患者さんにどのような影響を及ぼすのか、つまり自分の役割を感じられると、仕事がどんどん楽しくなるんです。
-何のために?はどうやって学ぶ?
単に技術や手技を丸覚えするのではなくて、一つひとつを「なんでやるの?」と考えること。でも、新人さんには難しいですよね。現場での経験を重ねてきた先輩たちなら、自分の経験から「なんでやるの?」に答えられるはずだから、先輩たちにどんどん聞いてみましょう。でも、先輩たちはみんな忙しそうで、なかなか聞けないですよね。だから今回のこのウェブマガジンでは、心カテ室で必要な技術や手技に「なんでやるの?」をくっつけてレクチャーしていきたいと思っています。
-現場はやっぱり忙しい?
毎日、通常の業務を行いながら平行して教育していくことは、相当たいへんです。やるべきことだけちゃちゃっと教えるだけで精一杯、というのもわかります。僕だってそうですから。説明するのだって、なんて教えてあげればいいのか難しい。でも、チームで強くなるためには、新人さんの成長は欠かせないんですよね。だから教育を担当している先輩には、このウェブマガジンで、「この手技を教えるときは、こんな説明も付けてあげるといいのか!」というヒントをたくさんお伝えできればと思っています。
-たとえばどんなこと?
たとえば、カテ中にモニターの血圧が下がったとします。単に血圧が下がっただけならば、血圧を上げる薬剤が必要なのか? 点滴の速度を早めるのか? など血圧を上げることを想定するでしょう。でも、そこでいったん「なぜ?」を考えるんです。なぜ血圧が下がったのか? 本当に下がったのか? 冠動脈造影でニトロを投与したために血圧が下がっただけならば、様子観察だけでいいかもしれません。
ほかに、血圧が下がったと思いきや、観血血圧の圧ラインとして使ってるカテーテルの中に粘稠度の高い造影剤が満たされることによって圧ラインが鈍って圧が下がったように見えているだけかもしれません。はたまた、合併症が起こって本当に血圧が下がっているのかもしれません。ひとくちに血圧が下がったと言っても、なぜ? が大切で、それによって対処が変わってきます。
-基礎知識と臨床現場をつなげる?
そうなんです、そこをつなぎたい、くっつけたい、このウェブマガジンが接着剤みないな役割を担えればと考えているんです。新人さんは本当に真面目だから、一生懸命勉強する。学生時代もそうだから、基礎知識はしっかり持てているのに、なかなかそれが生かされていないんですね。
-先輩としてはなんとかしてあげたい
はい、解剖なんかが特にそうですね。ただ部位を覚えるだけじゃなくて、そこがどんな役割をしているのかまで理解していないと現場では役立ちません。ではどうやって学ぶのか、教えるのか。たとえば冠動脈ですが、これまで講師をしてきたセミナーで図やアニメーションを使って説明してきましたが、聞いてくださっている皆さんに理解してもらうにはあともう一つ何か足りないと感じていました。そこで考えたのが、握った手を心臓に見立てて、ペンで冠動脈を書き込んで覚えるということを試してみたら、「わかりやすい」「現場での教育にすぐ生かせそう」と大好評でした。
-やはり文字で読んで覚えるだけでは限界がありますか?
そうですね。ただ、本で勉強することは、最初に取り組むこととしては正しいと思います。あとは、その学んだ基礎知識と、実際の現場をつなげる工夫が必要です。でも、この工夫が、新人さんには急にはできないし、教える側にもアイデアはなかなか浮かびません。このウェブマガジンがそんな皆さんのお役に立てればと考えています。
《連載予定》
第1回 心カテ室ってこんなところ。
・心カテ室のいちばんの魅力
・心カテ室で守るべきもの
第2回 心臓のしくみのハナシ=解剖・冠動脈造影
第3回 心臓の仕事のハナシ=血行動態
第4回 心カテ室の救命装置のハナシ=除細動・PCPS・IABP・人工呼吸器
第5回 PCIのハナシ=POBA・STENT
業務習得のためには、まず基礎知識が必要なのは、心カテ室に限らずどんな仕事場であっても当たり前。さらに心カテスタッフとして活躍するためには日々経験することの中で常にスキルを習得しレベルアップを図らなければなりません。でも、これを同時に行うわけじゃないから、少し前に学んだ基礎知識と、今日学んだスキルがくっつかないのです。これをくっつけるための「なぜ?」「どうして?」という視点を大切にしながらハナシを展開していきます。
こんにちは。ファンファーレ事務局です。
皆さまには「心カテスタッフのための“つなげる”マガジン『α』」(執筆者:野崎暢仁)のプロジェクトをご支援いただき、ありがとうございました。ご支援いただきました皆さまのおかげで、本日より第1回目の連載を開始することになりましたので、ご連絡申し上げます。
心カテスタッフのための“つなげる”マガジン『α』
https://medimaga.medica.co.jp/m/shinkate/
ご支援いただきました皆さまには、1回分無料クーポンを発行していますので、第1回目は無料でご覧いただくことができます。
※すでに設定済みですので特に手続きなどは必要ございません。
なお、本連載は毎月20日の公開を予定しております(※社休日にあたる場合は翌営業日に公開)。
また、よろしければご感想などもお寄せください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
【問い合わせ先】
ファンファーレ事務局
fanfare@medica.co.jp
やよいさん
現在CCUで働いていますが、夜間になるとカテ看護師が不在のため病棟スタッフがカテにつかなくてはなりません。カテの研修も十分にない中、医師の言われるがまま仕事をしており、十分な知識がないまま関わる不安が常にありました。わかりやすい著書もあまりなかった中、わかりやすい本にようやく出会えたことにより、理解を深めることができました。カテの基本からアブレーション、ちょっとした応用編までして頂けると嬉しいです。応援しています。
じゃがりこさん
カテ室に入りますが、正直苦手なナースです。ワイヤーの動きについていけずセンスないかもと落ち込む日々。なぜなにが分かれば好きになる…企画者さんの熱く心強いメッセージに藁をもすがる気持ちです。Webマガジン化されますように!
ぴょんさん
応援してます
KKさん
応援してます!
川田さん
応援してまーす❗️
心カテスタッフのための“つなげる”マガジン『α』